唐子踊

tomoka19672008-02-11

 今日は、朝鮮通信使関係の展示と、岡山の指定重要無形民俗文化財(長い)の「唐子踊」を見た。「唐子踊」は牛窓で10月に行われるお祭りで踊られる、異国情調のある踊り。2人の少年が踊る。いつ頃から始まったか、また正確な起源も分かっていないそう。(一説には、通信使の楽団の踊りをマネしたものとか)TVでは見たことがあったのですが、初めて実際に見ました。なかなか興味深いものでした。

 また、人が多くてなかなかゆっくり見ることができなかったのですが、通信使関係の様々な展示物も面白かった。特に、雨森芳洲肖像画や『全一道人』(韓国語を片仮名で書き留め、その横に日本語で訳がある。片仮名の横にはハングル表記もあり)に引かれる。一度、読んでみたい。
 雨森芳洲については中公新書の『雨森芳洲 元禄享保の国際人』(上垣外憲一著)で読んだが、素晴らしい儒学者+国際人。「ことばも知らで如何に善隣ぞや」と釜山に三年間留学して、韓国語を習得したとか。是非、滋賀県にある雨森芳洲庵にも足を運んでみたい。

 おまけ。「唐子踊」を見ようと、椅子の前にしつらえられた畳に座っていた。人もいっぱい、私の座っていた場所が、ギリギリ真正面(まあ、始まる20分前には座ったので。でも写真の位置から分かるように、かなり横)。そこへ、始める寸前にひとりのおばちゃん。「あら、ここへ入れてもらおうかしら」から始まって、私の横の小さな隙間に座り込み、その後、私の肩をポンポンとたたき「(舞台に対して背面に当たる、どう考えても誰も座りたがらない席を指さし)あら、あなた、あそこの席が一つ空いているわよ!」と勧められる。「結構です」と丁寧にお断りしたが、おばちゃんって、やっぱり怖い(笑)。